
「嘘つきは泥棒の始まり」私たちはそう教えられてきました。
そして、嘘つきや虚言癖のある人は、実際に嫌われます。
多分ですが、人が嘘をつくことが嫌われる原因ではなく、心が闇に傾いている時につく嘘が、人から嫌われてしまう原因なのです。
今日は、嘘をつく時の心の状態について書いてみました。
嘘つく人の心理
私たちは、子供の頃から「嘘をついてはいけません」「嘘つきは泥棒の始まり」などという教育を受けてきました。
そして、実際に「嘘つく人=信用できない人」となり、嫌われますよね。
ですが、人生を歩んでいく中で、嘘をつく必要がある時もあるかと思います。
そして、嘘をついてしまったことに罪悪感を抱いてしまうことも。
今日は、心を育むという視点で、嘘をつく時の心の状態について書いてみたいと思います。
どういう心で嘘をついたのか?が重要ポイント
言葉と意識は連動しています。
人が言葉を発する時、その言葉には意識(表層意識や無意識)があり、その意識の原点には、その意識を発した心があります。
そのため、人が嘘をつく時、必ずその時の心の状態があるのです。
例えば、
- 心の闇(心の弱い部分)が大きくなっているときについた嘘
- 心の光(弱さに負けない部分)が大きくなっているときについた嘘
この2つには、結果的に大きな違いをもたらします。
心の弱さで嘘をつくパターン
例えば、心が闇に傾いている状態で嘘をつくときは、
- 相手を誘導して自己の利益にむすびつける心
- 相手を貶めた時の自己の満足感を得る心
などが代表的です。
嘘をつく人の心の闇は、嘘をつかれた側の人に影響を与え、嘘をつかれた人の心の中にも、闇が増長します。
例えば、子供が嘘をつくときは、だいたい心の闇(心の弱い部分)で嘘をつきます。
そして、嘘をつかれた親は、子供の嘘(心の闇)に振り回されます。
そして親は悩まされ、心の中は闇に傾きます。
そして、親はこう思うのです。「この子に嘘をついて欲しくない」と。
だから、子供に「嘘をついてはダメ」「嘘つきは泥棒の始まり」と教え、嘘をつかないように縛ることをします。
虚言癖のある人が嫌われるのも、同じようなことです。
虚言癖の人の心の中にある闇に、周りが影響され、振り回されてしまうんですね。
振り回されたくないから、虚言癖のある人は嫌われるのです。
つまり、「嘘つく人が嫌われる」のではなく、「嘘つく人の心の闇がみんな嫌い」なんですね。
心の強さで嘘をつくパターン
例えば、心が光(弱さに負けない状態)が大きくなっている状態で嘘をつくときは、
- 大切な誰か(何か)を守るため
- 人生の大きな使命感を貫き通すため
などが代表的です。
よくある言葉で「墓場まで持っていく」という言葉も、心の光の部分でつく嘘の場合があります。
本当は、心の弱さで誰かに話を聞いてもらいたくなる時があるけれど、誰かに言ってしまうことでその話が広がり、複数人の人が傷ついてしまう事になることが見えている場合、みんなが平和であるために誰にも本当の事を言わない、嘘を突き通すことを選択すると思います。
事実を言ってしまうことで、人々の心が闇に傾くことは多々あります。
人々の心にある光の部分を大きくするためには、嘘をつく(可能性を見せる)必要もあります。
大勢に「もうダメだ…」そんな絶望的な現実を突きつけるよりも、大勢が「もしかしたら何とかなる!」という希望を見出すだけで、結果がガラリと変わることだってあります。
つまり、嘘をつく(可能性を見せる)ことが、結果として嘘ではなく事実になることがあるんですね。
そして、こういう嘘のつき方は、人々に希望を持たせ、嘘が事実になったら人々から感謝され、世の中に大きく貢献できることもあります。
心を育むことの大切さ
親御さんは、お子さんの心の弱さに振り回されたくないため「嘘はいけません」という教育をされるのでしょう。
ですが、「嘘をついてはいけません」という心を縛る教育よりも、心を育む教育(心の中には弱さと強さがあるという教育)をすることをおすすめします。
「なぜ嘘をつくことがダメなのか?」ではなく、
「嘘をつく時の心の状態や意識が、どのような影響を相手に与えてしまうのか?」という根本的な部分を、お子さん自身の心で理解できるように、教えてあげられるといいなと思います。
そして、お子さん自身が心の中の光の部分で嘘がつける(可能性を見いだせる)ようになったとき、お子さんの人生はどんどんポジティブになって行くような気がします。
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